アートメイクとは、針を用いて皮膚のごく浅い部分に色素を注入する施術です。皮膚の中に色素を注入するため、洗ったり汗をかいたりしても落ちません。そのため、長期間にわたって理想のパーツメイクが維持できます。
この記事では、眉毛アートメイクのデメリットを踏まえて、施術を成功させるためのポイントについて解説します。眉毛アートメイクの種類やデザインなどについて、さらに詳しく知りたい方は以下のページをご覧ください。
【眉毛アートメイク徹底解説】痛みやダウンタイム、持続期間についても紹介!
眉毛アートメイクの7つのデメリット
眉毛アートメイクをすることで、理想の眉毛を長期間にわたり楽しめます。しかし、眉毛アートメイクは肌に刺激を与える医療行為です。施術にあたっては、肌トラブルや施術時の痛みといったデメリットも存在します。
それぞれのデメリットについて詳しくみていきましょう。
肌トラブルのリスクがある
針を使って皮膚に色素を注入する施術のため、肌に負担がかかります。アートメイクによって起こる肌トラブルとしては、以下のようなものが挙げられます。
- 赤みや腫れ
- 発疹
- 化膿
- かゆみ
- 傷跡化
これらは施術を受ける方のアレルギーや肌の弱さといった体質、また施術者の技術不足などにより起こる可能性があります。アートメイクに用いる薬剤や麻酔薬によってアレルギー反応が出るおそれもあります。アレルギー反応についても十分な説明を受け、納得したうえで施術を受けましょう。
デザインの修正が難しい
アートメイクは通常1〜3年持続するため、その期間は修正や除去を容易には行えません。施術前のカウンセリングで、デザインについて十分に相談しましょう。トレンドに左右されやすいデザインかどうかという点にも注意が必要です。
デザインだけでなく、眉毛の色が変えられないという点にも注意が必要です。髪の色によっては、眉毛との色が合わなくなることがあります。長期的に見て、髪の色とバランスのとりやすい色にすることをおすすめします。
ダウンタイムなど施術前後の活動制限がある
施術前後の数週間は、以下の美容施術は避けた方が良いといわれています。
- 代謝を良くする施術:レーザー脱毛、フェイシャルエステ、ピーリングなどの施術は代謝が良くなるため、注入する色素が薄まってしまい仕上がりが異なるおそれがある
- 顔の形を変化させるもの:ボトックスやヒアルロン酸の注入などの施術は顔の形が変わるため、眉毛のアートメイクも変形してしまうおそれがある
施術後は皮膚に微細な傷ができるため、ダウンタイム(回復期間)が必要です。感染を防ぐために1~2週間ほどは施術部位に触れないようにしたり、洗顔時・シャワー時に保護処置をしたりといった点に注意しましょう。傷口からの色素の流出を防ぐために、激しい運動やサウナなどの汗をかく行為も控えてください。
施術時に痛みを感じることがある
アートメイクは針を用いて皮膚内に色素を注入するため、施術時に痛みを感じる可能性があります。痛みの程度は人によって異なります。当院では麻酔クリームを使用しているので、不安のある方や痛みに敏感な方は事前にご相談ください。麻酔クリームでも痛みが強い場合には、医師による局所麻酔も可能です。
簡単には消せないため失敗や後悔のリスクがある
施術を担当する技術者の経験不足や、違法で安価な美容クリニックを選んでしまうと、思い通りの施術結果が得られない場合があります。アートメイクは、施術後すぐのデザインの変更や修正が困難です。失敗や後悔を防ぐために、経験や知識が豊富な技術者であるか確認したり、カウンセリングで十分に相談したりすることが重要です。
体質によっては色が抜けやすい
アートメイクは、体質によって持続期間が左右されます。肌の代謝が良くなる活動をする機会の多い方、代謝の良い方は色が抜けやすい傾向にあります。
具体例としては、以下のような方々です。
- サウナや温泉をよく利用する方
- 激しい運動をする方
- 汗をかきやすい体質の方
- オイリーな肌の方
色が抜けた場合には、リタッチなど定期的なメンテナンスが必要です。
MRI検査に影響が出る可能性もある
アートメイクに、微量の金属が入っている色素を使用するクリニックもあります。MRIの電磁波に金属が反応し、熱を発してやけどをしたり、ピリピリとした痛みを感じたりする可能性があります。MRIの画像を乱し正確な検査結果を得られない可能性があることにも注意が必要です。
現在は多くのクリニックでMRI検査に影響のない色素を採用しており、問題なくMRIを受けられる場合がほとんどです。しかし、今後のMRIの精度向上や体内の金属残留の可能性を考えると、MRIを受ける前には事前に申告しておくと安心です。
*MRI検査・・・「Magnetic Resonance Imaging」の略。強力な磁場が発生する装置の中で、FMラジオなどで用いられる周波数の電波を体に当て、体の断面を画像にできる検査。
【後悔のない施術へ】眉毛アートメイクの注意点とは?
眉毛アートメイクをした後、「理想通りの眉毛にならなかった」や「適切なケアができず満足な効果が得られなかった」といった後悔をする方もいます。後悔のない施術ができるよう、4つの注意点を押さえておきましょう。
必ず医療機関で施術する
医療機関で施術をするべき理由は、以下の通りです。
- 器具や色素などの衛生条件が厳しく管理されており、感染リスクが低い
- 医学的な知識を持ち、経験を積んだスタッフが多いため、施術精度が高い
- 最新の技術や高品質な材料を使用しているため、満足度の高い施術が可能
- トラブルが発生した際に、すぐに対応してもらえる
医療機関以外のエステサロンや自宅サロンで行っているケースもありますが、アートメイクは医師法第17条で定められている医療行為です。医師免許や看護師・准看護師免許を持つ方、また歯科医師免許を持つ方以外は施術できません。施術できる場所も医療機関と定められています。
起こりうるリスクやデメリットを最小限に抑えるため、必ず医療機関で施術しましょう。
施術ができない人がいる
健康状態やタイミングによっては、アートメイクを受けられない方もいます。
アートメイクの施術ができないのは、以下のような方々です。
- 妊娠中や授乳中の方:ホルモンバランスの急激な変化に伴い、肌質に変化のある時期です。ダウンタイムの症状が出やすくなることや、それを抑えるための薬が適切に処方できない可能性もあります。
- 血液の病気や内科的な病気をお持ちの方:持病やその治療薬が、アートメイクの施術に悪影響を与えるおそれがあります。処方されている薬とアートメイクに関わる薬の飲み合わせも考慮が必要です。
- 皮膚の疾患(アトピーなど)を持っている方:アートメイクは皮膚に穴を空けて色素を注入します。その時にできた傷がケロイド化する可能性があるため注意が必要です。皮膚疾患をお持ちの方は、肌トラブルが起こりやすい可能性があります。
- 金属アレルギーを持っている方:アートメイクに用いる色素には、微量の金属を含むものもあります。体調やアレルギーの度合いで、反応が出てしまう可能性があります。
- 18歳未満の方:未成年が施術を受ける場合には、保護者の同意が必要です。
以上の項目に自分が該当しないか確認したうえで、施術を検討しましょう。
理想のイメージをカウンセリングで伝える
理想のデザインや雰囲気など、なりたいイメージを施術者と十分共有しておくことが大切です。カウンセリング時にデザインやカラーなどについて納得がいくまで相談しましょう。クリニックによっては骨格に合わせてアドバイスしてくれるところもあります。
施術後のケアを丁寧に行う
綺麗な眉毛アートメイクにするためには、施術後のケアも大切です。施術後の傷口からの感染を防ぐために清潔を保ちましょう。ワセリンや保湿クリームを使い、乾燥を防ぎながら保護することも大切です。
施術後は傷口がかさぶたになる過程でかゆみが出る場合があります。かいてしまうと、色素の定着を悪くしたり、傷が広がったりする可能性があります。しっかりと保湿して丁寧にケアを行いましょう。
眉毛アートメイクは時短で自然な眉毛を手に入れたい人におすすめ!
眉毛アートメイクは、個人の体質や技術者の経験値などのさまざまな要因から、失敗や後悔に繋がるリスクがあります。デメリットがあることも知り、注意点を押さえて期待通りの眉毛を手に入れましょう。
理想の眉毛アートメイクができれば、メイクの時短になり、すっぴんでも自然な眉毛で自信が持てます。
信頼できるクリニックで納得できる眉毛アートメイクをしよう!
アートメイクは肌に直接色素を注入する施術です。デメリットや施術前後の注意点をよく理解して、納得したうえで行いましょう。アートメイクを行う際は、きちんとした医療機関で施術を受けたり、カウンセリングで十分に希望を伝えたりすることが大切です。
十分な実績があり、きちんとカウンセリングしてくれるクリニックで納得がいくまで相談してから施術を受けましょう。